GINGA MAGAZINE

猿袴との出会い

  • 2022.03.21
  • PRODUCTS STORY

EFRICA中嶋です。突然ですがみなさんは田んぼに水を張ったリンクでスケートをしたことがありますか?私は昭和50年代の生まれですが、毎年冬になると学校の体育の授業でも田んぼスケートがあったくらい普通のことでした。その頃の子供たちってみんな常に外で遊んでたなぁと思うことがあります。学校が終われば約束せずとも近所の空き地に集まり川に行ってカジカをとったり、山の斜面をすべったり。秘密基地も作りましたね。鬼ごっこやだるまさんがころんだ、缶蹴りなんかも真剣に遊んでいました。我々の大好きな自然遊びって子供のころに体験したそういった遊びの延長線上にあって、あのワクワクの気持ちは何ら変わってないなぁと感じます。田んぼのスケートみたいに時の流れとともにできなくなったこともありますが、鬼ごっこのように今の子供たちまで伝わってきた遊びもまた多くあります。ちなみに鬼ごっこの歴史を調べてみると、その起源は平安時代以前まで遡り、もともとは儀式として行われていたという説もあります。日本にはたくさんのお祭りがありますが、『まつり』も神に感謝する儀式が変化していったものです。


岩手県県南の一関市にある京屋染物店さん。世界遺産平泉の浄土思想、伝統芸能、多くの伝統工芸が生まれた地で100年続く染物店です。京屋染物店さんでは自社ブランドennichiを展開しています。ennichiの製品に興味を持ち、初めてお伺いしたのがちょうど1年前。そこで出会ったのがSAPPAKAMAです。SAPPAKAMAは文字通り猿のように軽快に動ける“野良着”として生まれた猿袴の伝統をそのままに今の暮らしにあったシルエットにしたパンツです。このSAPPAKAMAを昨年ヘビロテで履きまくり、染物としての美しさはもちろん、とにかくその快適さに惚れ込みました。なんとかEFRICAでこのパンツをやりたい。その想いを京屋染物店さんに伝たえ今回のコラボが実現しました。


モノとして完成されているSAPPAKAMAEFRICAとしてできること。キーワードは祈りです。EFRICA SAPPAKAMA作製に伴い、京屋染物店 蜂谷淳平専務とやり取りをさせていただきましたが、お互いに釣り好きで、たまたま共通の友人で繋がるなど最初から親近感の湧く存在。SAPPAKAMAにオコゼのロゴを入れさせてください!そこからスタートしました。EFRICAオコゼロゴはマタギたちが御守として持ち歩いたオニオコゼの干物をイメージしています。山の神が女神であるため美しいものに対しては嫉妬し山が荒れ、醜いものは喜んで山が静まると信じられていました。見た目がブサイクなオコゼですが山での安全、祈りの要素が込められているのです。デザイナーとともにマタギ文化の資料を展示する岩手県中西部、西和賀町にある碧祥寺博物館へ行き、実際にオコゼの干物を見学し、当時の風土やマタギの世界観に触れロゴを制作しました。淳平さんは狩猟免許をお持ちでマタギについても精通しており、このEFRICAの想いに共感していただきました。


淳平さんとの会話の中で印象的だったのがやはり祈りの話。救急車はおろか病院すらない時代、家族が病気で倒れた時、できるのは祈ることだけ。昔の人々はもっともっと神様と近い距離で関わり、祀ってきた。だからひとつひとつの祭に意味がある。祭や伝統芸能の衣装を手掛けてきた京屋染物店さんの歴史も含め、ズシンと心に響きました。祈りの要素が入ることでモノを身に着けることの価値が上がり、意味が生まれる。EFRICA SAPPAKAMAのコアの部分です。オコゼロゴの裏には“人と自然”とメッセージを入れました。自然と共生してきた我々の先祖と同様に自然と関わって行きたいという想い、願いを込めています。ennicniの製品コンセプトとも繋がるメッセージです。


現代では経済産業省が5つの要件を満たすものについて伝統工芸品と指定しています。そのひとつに“主として日常生活の用に供されるものであること”とあります。薪をくべ、釜で飯を炊き、風呂を沸かしていた時代、自然はもっと身近な存在でした。我々が楽しんでいる野営、焚き火などアウトドアというくくりで遊んでいることすべてがもともと普通の暮らしの中にあったもの。その暮らしの中で日常的に使われていたモノ、道具が、自然遊びとリンクするのは当然です。猿袴もそのひとつ。京屋染物店さんが猿袴に遊び心を詰めたSAPPAKAMAは野を駆け回る野良着として我々のアウトドアライフをより楽しいものにしてくれます。EFRICA SAPPAKAMAには野を遊びつくす野良パンツというキャッチフレーズをつけました。この快適な履き心地、ぜひ体感していただきたいです。


 


◆永く履くために京屋染物店さんでは永久修繕サービスを行っています。ほつれたり破れてしまっても何度でも修繕できます。京屋染物店さんの気持ちがあらわれているサービスですね。

ennichi会員登録(無料)が必要

https://www.ennichi-shop.com/CART/newmem.php


 


◆APIA TV ROCKFIH BATTLEのDAY2でSAPPAKAMA履いています。


https://youtu.be/Umcr_875MVk


EFRICA SAPPAKAMA

◆野を遊びつくす野良パンツ

EFRICA×京屋染物店
岩手で一〇〇年以上、祭りや郷土芸能の衣装製作を手掛けてきた京屋染物店のen・nichiブランドとEFRICAのコラボが実現しました。

EFRICA SAPPAKAMA登場!

東北の風土や文化を背景に生まれた猿袴(さっぱかま)は、猿のように動きが軽快に出来る袴として、昔から神楽衣装や農作業などで愛用されてきました。「SAPPAKAMA」は伝統的な形を残しながら現在の暮らしに合ったシルエットで、猿のお尻のようなリラックスした腰回りから太ももにかけてのシェイプとキュッとしまったひざ下が特徴的です。アウトドア、野良遊びに最適なベルトのいらないとにかく心地よい日本版万能アウトドアパンツです。

お尻のポケットにはマタギたちが御守として持ち歩いたオニオコゼの干物をイメージしたEFRICAオコゼロゴのタグを。山の神が女神であるため美しいものに対しては嫉妬し山が荒れ、醜いものは喜んで山が静まると信じられていました。見た目がブサイクなオコゼですが山での安全、祈りの要素が込められているのです。オコゼタグの裏には隠しメッセージも。人やモノを愛し、自然と寄り添いながら生きる。猿袴がそうだったようにSAPPAKAMAで野山をかけまわってください。

●モデルサイズ
眼鏡の男性175cm Lサイズ着用
帽子の男性173cm Mサイズ着用
女性153cm    Sサイズ着用

●生地
綿麻生地(綿52%:麻48%)
職人による手作業で、一つひとつ丁寧に製作しています。多少の色のムラや滲みがある場合がありますが、手染めの良さとしてご理解いただけるとうれしいです。

●愛着を育てる 永久修繕サービス
一つひとつ職人たちが手づくりした愛おしい道具たちをお客さまと一緒に育てていきたいから、en・nichiでは「永久修繕」サービスをご用意しております。当商品をお使いいただく中で、ほつれてしまった、破れてしまった等のお悩みが出てまいりましたら、何度でも無料で修繕いたします。
詳しくはお問い合わせください。

※en・nichi会員様限定のサービスとなっております。会員登録(無料)がお済みでない方は、こちらから登録の上、お問い合わせください。
https://www.ennichi-shop.com/CART/newmem.php

※送料はお客様にご負担をお願いしております。
※傷の状態によっては修繕できない場合や、料金が発生する場合があります。

PRODUCTSページ
BUY NOW

PAGE UP